前面道路の道幅が狭かったり、階段だったり、自動車が目の前を通行できる不動産と、できない不動産では、かなりの価格差が出ます。
その理由は車庫が作れない、タクシーも入れず高齢になった時に不安を感じたり、救急車や消防車も入れず、防災の面でも差が出るからです。
住宅ローンは利用可能
この様な不動産を任意売却する場合、債権者は車が入れないだけで、不動産には問題はないとの認識が多く。後に紹介する再建築不可物件とは異なり、銀行の住宅ローンも利用できるので、売却価格がこちらの想定よりも高めに設定されます。
確かに正しい判断ですが、適切に売却するためには、一般市場での価格差を受け入れなければ売れません。
建替えは認められない
一見すると普通の一戸建てに見えますが、一度建物を壊してしまうと建築を許可されない不動産、再建築不可物件もあります。建築の許可に必要な2mの間口が確保されていない場合や、適切な道路に接道していない等、いくつか理由があり、住宅密集地にも多く存在します。
再建築不可物件の問題点
今ある建物が老朽化しても、建て替えが出来ない不動産なので、仮に購入希望者が現れても、銀行の住宅ローンは使えず、高金利のノンバンクのローンを利用するか、現金での購入となります。
再建築不可物件はどのような人が購入するのか?
○ 自己居住用とする方、立地条件が良かったりすると建物をリフォームして利用
○ 隣接地の所有者、自身の土地と一体で利用すれば建築可能な場合がありメリット大
○ 賃貸住宅として投資目的で購入する方、賃借人にとっては再建築不可でも、住めれば関係ない
適切な価格であれば需要は生まれる
問題ありと感じる、再建築不可物件でも先の車庫無物件も同様に多少、古くても人が住めれば実際はニーズがあります。建物があれば、それなりの利用方法があり、価格しだいでは買手が現れます。
実際に車も入れない細い道で再建築不可の家を任意売却は出来ないと思い込み、諦めていた方もいらっしゃいました。この様な物件も、任意売却出来ない理由はありません、適切な査定価格を提示し、債権者にしっかりと理解してもらうことが重要になります。
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