住宅ローンが払えないと、貸してくれた金融機関に対し、大変申し訳ない気持ちになる方もいます。しかし、民間金融機関の住宅ローンであれば、借りた時のことを思い出してみて下さい。諸費用として、かなりの金額を用意しませんでしたか?
金融機関は保証会社で備え
当時の明細を見れば一目瞭然ですが、諸費用の中に数十万円の住宅ローン保証料という項目があると思います。
保証料の計算 3,000万円を35年返済の例
保証料は100万円に対し約2万円
※詳細な金額は金融機関によって異なります。
2万円×30=60万円
保証料は約60万円
改めて高額だと感じるでしょう。また、一括での支払いがなければ、金利上乗プランで約0.2%程度を住宅ローンの金利にプラスして、毎月支払っています。
その保証料により、あなたの住宅ローンの返済が滞ると、保証会社が金融機関に一括で支払いを済ませてくれます。民間の金融機関の多くは、もしもに備え、保証会社を利用し、しっかりと準備しています、しかもその保証料は住宅ローンを借りている、あなた自身が払っているのです。
金融機関のために保証料・保険料も払っている
借り手が保証料を払っているので、住宅ローンが焦げ付いても、金融機関に対しては保証会社がきちんと代位弁済してくれますので、困らない理由がわかると思います。
実は、これだけではありません、住宅購入時に加入する火災保険に対しても質権を設定している金融機関もあります。
火災保険は自分のためでもありますが、金融機関のためでもあるのです。一戸建ての火災保険料は地震保険付きで一括にすると、プランにもよりますが軽く50万~60万円を超えることもあります。
そして不幸にも、火災にあったときでも、金融機関は借り手の払った火災保険料でしっかりと備えているのです。ここまでくれば住宅ローンが払えなくなり、一番困っているのは金融機関ではなく、自分自身であると、お気付きでしょう。
自宅は生活の基盤です、そこを追われたら、どうすればいいのか?次はどこに住めばいいのか?本当に深刻な問題なのです。
住宅ローンの貸し倒れで驚く金融機関はない
住宅ローンが払えなくなることは決して珍しいことではありません。また、金融機関に対して、後ろめたい気持ちになる必要もありません。担当者も与えられた仕事なので、特別な感情を持って接している訳でなく、普段と同じ対応です。
自分自身がどうするか選択
住宅ローンが払えなくなれば、保証会社が代位弁済します。そのあとは、あなた自身がどう行動するかを考えなくてはなりません。その方法はあなた自身が選択します、自分のペースで有利に進めたいならば、住宅ローンが払えないときの対処法まで。
今回は保証会社がある場合について記述していますが、民間の金融機関でも保証会社を利用しない例外もあります、詳しくは住宅ローンでも代位弁済されない例外とは?をご参照ください。
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