親子ペアローンで老後破綻・思わぬ落とし穴

 ペアローンと言えば、夫婦や親子でローンを組むのが一般的です。

その特徴は住宅ローンをそれぞれが個別に契約、1つの住宅に対して、2人別々に住宅ローンを利用できます。

この点が連帯保証人や連帯債務者と異なり、個々に住宅ローンの契約者が2人存在することになりますが、現実には2人がお互いに連帯保証人となることを求められます。

一応、別々の住宅ローンとなるので、借入額や月々の返済額・ボーナス払いの返済額は、それぞれ異なります。

収入も2つ必要

 ペアローンはペア(2人)で住宅ローンを組むので、それぞれに収入があるのが前提です。

一方の収入が断たれると、もう一方の収入だけで、2つの住宅ローンが返済できなければ、その住宅に、住み続けるのは困難でしょう。

また、ペアローンは原則として、お互い同居していますので、その相手は家族ということになります。

この家族だからこその原因で、思わぬ落とし穴に落ちてしまうこともあります。

夫婦ペアローンの場合

 夫婦でペアローンを利用していれば、どちらか一方が仕事を辞めたり、出産で休職したりするのは、よくあります。

その際は、夫婦でその後の見通しも含めて相談し、収入のある方が返済していくことになります。

親子ペアローンの場合

 親子のペアローンは2世帯住宅の建設でも、よく利用されますが、片親世帯の子どもが成長して働くようになり、その後、親子が協力して、自宅を購入するケースもあります。

母子家庭や父子家庭等、苦労されて生活してきた方であれば、親子で住宅を手に入れた、その喜びは計り知れないものと思います。

そして、問題が大きくなってしまうのが、片親で親子ローンを利用した場合、誰にも相談できず、返済に行き詰まってしまうこともあるからです。

親子ペアローンで老後破綻

 親子であれば、年も離れています、親が子よりも早く、定年退職するのも、ごく自然なことです。

その後、親が年金だけでは、自分の住宅ローンが払えなくなり、親子のペアローンで老後破綻が起きてしまうことがあります。

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親子の絆で相談できない

 住宅購入時は2人で頑張って払っていくと決めたのに、その返済ができなくなったこと。

また、子はきちんと返済を続けていれば、尚更、親が子に真実を打ち明けるのは、難しいと想像できると思います。

この時点で親に配偶者がいれば、相談できたかもしれませんが、深刻な悩みだけに、子に迷惑は掛けたくないと、余計に一人で抱え込んでしまいます。

そして、金融機関からの請求に、応じることができずに保証会社へ代位弁済、やがて競売へと発展します。

子が滞納の事実を、全く知らないまま競売まで進行してしまうのです。

住宅ローン滞納後、代位弁済されると

金融機関からの連絡

 ここまでの流れで、疑問があると思います。

子はどうしているのか? 金融機関が子に連絡はしないのか?という疑問です。

それぞれ個別のローンですが、ペアローンなので当然、子にも金融機関は連絡します。

しかし、子が転職していると、電話での連絡は不可能です。

自宅への電話も金融機関の営業日、つまり平日がほとんどなので、子に電話連絡できないことも多くあります。

また、書面での連絡は、親が自宅に居れば、子宛に届いた金融機関からの郵便物も勝手に処分できます。

つまり、親が知られたくないまま、又は打ち明けたくても、できないまま、時間だけが経過してしまうことが現実では起きます。

ペアローンの注意点

 住宅ローンは返済可能な収入が続けば、問題は起きません、これはペアローンも同じです。

しかし、ペアローンは片方の収入が欠けてしまうと、立ち行かなくなる危険性もあり、現時点で返済が厳しいようであれば、早めに住み替える等の対策も必要になります。

片方は、きちんと返済していても、もう片方の滞納が続けば、金融機関も見過ごす訳にはいきません。

ペアローンは、あくまでも2人で返済して、成立する住宅ローンなので、一方の収入が断たれた時こそ、ペアなのできちんと向き合い、対応を協議しなければなりません。

ペアローンを2人で払えないとき

 2人で協力しても、どうしても払えなければ、以下の対応が考えられます。

1.住宅ローンの借換え

現在の金利や残債によっては、片方が単独で住宅ローンを借換えます。

当然審査もありますので、簡単ではありませんが、現在と比較して金利差が大きければ有効な対策となる場合もあります。

2.リスケジュール

どのくらいの金額ならば返済できるのかを考えなければなりません。

片方が返済に行き詰まったとしても、全く返済できない訳ではなく、月々の返済額が減れば、余力がある場合、早急に金融機関に相談し、リスケジュールで対応できることもあります。

リスケジュールについて

3.売却(任意売却も含む)

1や2が難しければ、例えペアローンの片方でも、現実には住宅ローンが払えないことには変わりません。

従って、その住宅に住み続けるのは困難で、売却は避けられないでしょう。

また、売却しても売値が低くなり、住宅ローンが完済できない場合は任意売却という方法もあります。

任意売却について詳しく

ペアローンでも通常の住宅ローンでも返済が厳しいと感じられた、早めにご相談下さい、お客様に合った対応を当事務所から御提案させて頂きます。

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