親子間売買の任意売却が難しい例

 親しい同業者から相談がありました。破産管財人から売却を依頼されている不動産があり、破産した父の自宅を息子が買えないか? という相談でした。

詳しく聞いてみると、破産された中小企業の経営者の自宅で息子さんが、住宅ローンを利用して購入を希望しているとのこと。

では、息子さんについて確認すると以下のようでした。 

① 仕事は起業して1年未満の法人の代表者

② 住所は父親と同じ(同居)

 この2つを聞いて、まず息子さんの住宅ローンが、他の物件でも利用するのが難しいと伝えました。

仮に年収で計算すると1千万円を超える可能性があったとしても、決算を一度も終えてない会社の代表者に融資はしないでしょう。

同住所の身内は住宅ローンのハードルが高い

 特に、購入する物件が父親と現在も同居している土地建物となると、単純に住宅の取得が目的ではなく、父親の借金返済の手助けに住宅ローンを利用とも受け取られ、審査条件に合致しないとなります。

しかも、任意売却なので当然ですが適正な金額での売買となり、親子間なので多少安めでなどは債権者が承諾しません。

協力者の手助けが必要

 住み慣れた我が家が人手に渡るのは悲しいことで何とか残したいと思います。しかし、この方の場合は資金的に余裕のある協力者が必要で、低金利の一般的な住宅ローンを利用しての親子間売買は難しいです。

だだし、人それぞれケースは異なりますご子様の勤務先や勤続年数などの評価で住宅ローンを利用できることもありますので、まずは一度ご相談することをお勧めします。

その他、親子間・身内間売買と共にリースバックについての相談が多くあります。簡単そうに見えますが、どちらも実際は条件が厳しく、成功するには協力者が不可欠で該当者はわずかです。

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