競売を回避し任意売却で取引するには、不動産の所有者の協力なしには成立しません。それは第三者に購入してもらう事が前提なので、まず購入者である買主がその不動産を気に入る必要があります。
不動産の売却中は商品
通常、不動産を売却すときは室内外の清掃や片づけなど、所有者ができる範囲で行います。それは見に来てくれる方に対しても最低限のマナーだと思います。しかし、任意売却を希望される方のなかには、理解は示してくれるが、行動が伴わない方もいらっしゃいます。
売るための努力も必要
東京23区内のマンションを任意売却の依頼があり、相談を兼ねて中を見せていただいた時のこと、玄関から見える光景に驚きました。テレビで見るゴミ屋敷そのもので、足の踏み場が無い状態で中に通されました。まず最初に思ったのは、このゴミ(所有者からしたらゴミではないかもしれません)はどうするのだろう?
このままでは売れないので、引っ越しを前提に不要なものから処分するよう説明し、競売の申立ても行われていたので任意売却も同時に進めました。
見に来なければ売れない
債権者と売出し価格の調整を行い販売をはじめると、お客様の案内を希望する業者から連絡が入ります、しかし片づけが終わっていない以上、正直に現状をお伝えするのですが・・・ 見に来る訳もありません。
予想通りの結果
所有者には何度も片づけをするよう促しますが、一向に進みません。結局、時間だけが過ぎていき、一度もお客様が見に来ないまま、競売で落札されました。しかし、とても律儀な方で、落札した不動産業者の交渉内容や対応を何度も報告してくれました。それでも、こちらとしては何も出来ることがないので、非常に残念な思いしかありませんでした。
やはり、任意売却は所有者の強い思いと行動が伴わないと何もできないと改めて思い知らされました。
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