任意売却で2~3か月の判断は尚早ダメと分かるまで諦めない

 悩んだ挙句に決断した任意売却も、売り出してから2か月経っても見に来る人も現れず、依頼者にとっては本当に任意売却ができるのか? 再度、不安な日々を過ごさせてしまうこともあります。

任意売却業者としては依頼者に対し、大変申し訳ない思いでいっぱいです。

価格が高いために売れない

 任意売却で買手が付かない、いわば売れないその理由を説明するならば、任意売却業者が不正を働いていない限り、大抵は金融機関が求める売却価格が高過ぎることが原因となります。任意売却業者の不正については囲い込み営業等もありますので、『任意売却しても売れない3つの原因と対策』の記事をどうぞ。

もちろん、不動産に特有のクセがあり、一般受けしない等の問題があっても、その部分も価格に反映されるため、その不動産に適した価格での販売が重要となります。

例えば、前面道路が細く、車の侵入ができなければ、近隣の同規模の不動産と比較して、車の通行ができる物件とは当然価格も違ってきます。

 世に出ている不動産の価格は意外に正直で『あれ!? ちょっと安い気がする』というような場合は、大抵何かあるとプロならば考えます。

そのため、どうしても販売価格が高いと売却するのが難しくなってしまいます。

高値での売却を望むのは依頼者も一緒

 金融機関が高値での売却を求めるのは当たり前で、また、高く売却することにより、残債も減るので任意売却の依頼者にとっても喜ばしいことです。

ただ、理想的ではありますが任意売却が実現しなければ、その先は競売となってしまいます。そのため、買手が現れなければ、金融機関に売却価格を見直すように働きかけることになります。

金融機関にしてみれば、わずかな値下げで済ませたいので大幅な価格変更は中々認めてもらえません。

価格変更で物件探しの対象になる

 金融機関との交渉で多少でも価格の見直しを行うと、今までさっぱり見に来る客さえいなかった物件に、ちらほらと問い合わせが増えることがあります。

販売価格2080万円のマンションを1980万円に価格変更

買手の予算が1800万円までと決めてマンションを探していた場合

1980万円の物件なら交渉すれば、1800万円位で買えるかもしれないという期待も込めて探す方が多いでしょう。

 不動産価格の値下げで見ると100万円なので、大した違いは無いと思う方もいるでしょう。ところが、この100万円は買手から見れば、実は大きな違いがあります。

1800万円で話がまとまるかは別にして、今までは条件にヒットしなかった方が100万円値下げしたことで対象物件として見てくれることになります。

任意売却業者による価格の調整は必須

 任意売却業者は、この様なわずかな市場の反応を見ながら、常に考え行動しております。

そのため、任意売却業者が導き出す適正価格と金融機関が求める販売価格に大きなズレが生じると中々売れないことになります。

だからといって、任意売却業者が何もしていない訳ではなく、その対処に向けてタイミングを見ながら金融機関に価格の見直しを働きかけています。

金融機関も競売よりは任意売却

 金融機関は好きで競売に掛ける訳ではなく、任意売却で済めば何よりとしていますので、依頼者としては中々買手が現れずにヤキモキさせてしまうこともありますが、任意売却を途中で諦める必要はありません。

むしろ、任意売却を望むならば、ダメと判断できるまでは突き進む覚悟が必要です。それは、最終的に競売の申立てまで進んでしまっても、まだ、望みがあることを意味します。

任意売却を諦めるのは最後の最後

 実際、簡単に済む任意売却はありません。特に任意売却の専門業者ならば、ギリギリの任意売却は幾度となく経験しています。

むしろ、売りに出してから買手に引渡すまで、6か月程度掛かることは珍しくありません。

諦めるのはいつでもできますので、時間が許す限りは最後の最後まで、お付き合いいただけることを願っています。

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