前回、定年後の住宅ローンが払えなくなる老後破綻を回避するには、計画的な繰り上げ返済か価格の下落が少ないうちに売却するなど、住み替えの検討が必要と書きました。
○ 前回の記事『老後破綻を避け定年後も働き続ける理由は住宅ローンの返済』
借換えが有効な場合も
現状での繰り上げ返済は金利が高ければ負担も多いので、その他の方法として、現在の金融機関から別の金融機関へと住宅ローンを借換えることで、月々の返済額は同じでも金利が下がれば返済期間を短縮し早期に完済することが可能な人もいます。
老後破綻を回避するには有効な手段です。
※ 間違った借換えに注意『借換えが失敗に再雇用では住宅ローンが払えない』
自分は変動金利で住宅ローンを借りているから、低金利の恩恵を受けているので関係無いと考えている方もいるでしょう。
しかし、金融機関も住宅ローンの顧客獲得合戦を繰り広げています。
今では横並びの基準金利から優遇キャンペーンと銘打ち、かなりの低金利で融資していて1%以下は当たり前の状態です、更に差別化を図るため保険の内容が充実している商品もあります。
最近ではホームページ上で、借換えのシュミレーションが出来る金融機関もありますので、まずは効果を検証してみるのが大切です。
ただし、借換えとなると諸費用が必要になり金融機関によって、その額は様々です。
諸費用を含めたトータルの収支で返済額が減少しなければ意味がありません。
また、過去に税金や国民健康保険料の未納で役所から自宅の差押えを受けたことが判明すると、それを理由に金融機関から断られる場合もあります。
それなりに条件も有、年齢や残債額、自宅の担保評価によって誰でもが借換え出来るわけではなく、金融機関から事前の審査が必要で幾分ハードルは高くなります。
交渉で金利が下がることがある
無事に事前審査が通り借換えが現実的になった時、ひとつ大事なポイントがあります。
それは住宅ローンを借りている現在の金融機関に対して借換えの審査が済んだことを引き合いに出し、金利引き下げの交渉を行ってください。
金融機関にしてみれば、今まできっちり返済してくれた顧客を失うので、金利の引き下げに応じるケースもあります。
定年後も住宅ローンの返済が続けば老後破綻の可能性は高くなり、自宅に住み続ける事は困難です。
かといって愛着のある我が家を老後の不安で手放す決断は難しい事です。
借換えや金利の引き下げによる残債務の圧縮が可能であれば早めに検討することで、その効果も大きくなります。
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