銀行も止められない住宅ローンで老後破綻のリスク

 老後の住宅ローン問題は、かなり深刻な状況と言えます。

完済時の年齢が80歳位まで組めるので、月々の負担を減らし長期の35年返済を選択している方が多くいます。

むしろ住宅購入者であれば、80歳近くまで住宅ローンがあるのは、普通かもしれません。

完済できるかの審査は形式的

 住宅ローン申込の際に、金融機関から退職金の額や定年後の返済計画を、ヒアリングされることがあります。

裏を返せば、老後の返済は難しいと認識しながらも『老後の返済計画も伺っているから大丈夫です。』と体裁だけは整えているようにも見えます。

競争のため緩い審査基準

 金融機関も競争の時代です。

定年までの10~20年しか貸さない金融機関に借手は集まらず、どうしても30年以上の長期プランを用意せざるを得ません。

金融機関の審査基準に合致すれば、誰でも35年の住宅ローンを組むことは可能です。

しかし、現実に返済していけるかは全くの別問題です。

住宅ローンが払えない時の対処法

定年後の返済を続ける危険性

 今現在、定年を迎え生活が苦しいのに、住宅ローンの返済を続けている方は、特に注意が必要です。

近いうちに、完済できる見込みがあれば構いませんが、ただ自宅を手放したくない思いで、返済を続けていると老後破綻の危険性もあります。

資産価値で考えてみる

 一部の地域を除いては、20年前と比べても、不動産の価格は大幅に下落しており、想像以上に家の資産価値はありません。

人口減少は、もはや既定路線で空家の増加も不動産の価格を押し下げる要因にもなります。

グラフで見る人口減少と空家率 

住み慣れた我が家を、損得勘定だけで考えるのも難しいのですが、毎月の返済額が家の価値に見合わない、多額な場合などは、売却して賃貸住宅に住み替えれば生活は楽になります。

生活を犠牲にしていないか

 決して住宅ローンの返済を続けることに対して、否定している訳ではありませんが、価格の下落した家に固執しても、その後の生活が破綻する可能性があることを理解して欲しいのです。

資産価値が低下したとき

 価格の下落した家とあえて書いているのは、売りに出しても住宅ローンの残りより価格が低くなる事も考えられるからです。

売却しても住宅ローンを完済出来ない家に、無理して返済を続けるのは、相当に不安な老後を過ごすことになり、思い描いていた生活とは、大きくかけ離れてしまいます。

この様なケースでは、任意売却という方法で自宅を処分し、健康なうちに再スタートできるなら、精神的にも落ち着いた生活が送れるようになります。

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