競売開始で生活一変・突然の訪問業者をストップさせる唯一の方法

 住宅ローンが払えなくなり、金融機関が競売を開始すると、想定していない厄介な事態にも遭遇します。まず不動産業者からダイレクトメールが届くようになり、いよいよ競売の情報がオープンになったと感じることから始まります。

ただし、郵便物であればポストに届くので不要ならば捨てるだけですが、問題は更に深刻で見知らぬ不動産業者(以下、訪問業者とします)が突然インターホンを鳴らし、やって来ることです。

ローンの滞納から強制退去まで競売の詳しい流れ

競売開始で訪問するのは不動産業者

 訪問業者は所有者と直接会えれば、今後の対応をどうするのか? 任意売却を持ちかけるチャンスになります。

しかし、所有者ではなく同居する家族にしか会えない場合でも、まだ状況を知らないお子様に競売の事実を伝えてしまう等、少々デリカシーに欠ける訪問業者も存在します。

そんなことをして何のメリットがあるかは分かりませんが、訪問業者から家族に競売の事実を告げられ、家庭内不和の原因になることもあります。

また、所有者が直接対応しても、訪問業者とオートロックのあるマンションのインターホン越しで会話となれば、ご近所の目も気になり、落ち着いた生活からはかけ離れた日常を過ごすようになります。

訪問業者の目的は営業

 もちろん、訪問業者は悪徳業者とは限りませんが、競売が開始された所有者からすると、いきなり訪問されても、あまり好感は持てないでしょう。

訪問の目的は任意売却の依頼をとりつける、又は直接、不動産を買取ってあげます等の営業になるので、やはり競売が開始された所有者にすれば、訪問業者から良い条件が提示されても本当に信用していいのか? 悩みも深いでしょう。

早急に任意売却を依頼する

 訪問業者は裁判所に行けば、誰でも見られる『配当要求終期の公告』という情報から、競売となる不動産を特定します。このほか『配当要求終期の公告』の情報をいち早く入手し、発信して報酬を得る事業者もありますので、これを止める術はありません。

しかし、競売開始後の訪問業者に対し歯止めを掛けるには、どうしたらいいのか?を考えると、早急に任意売却をスタートさせるのが非常に有効な手段となります。

任意売却中の所有者への接触は無意味

 任意売却をスタートさせるには、所有者が不動産業者へ売却の依頼(専任媒介)をします。依頼された不動産業者は法律で定められた情報機関に売却情報として登録することになります。

その売却情報は不動産業者間のネットワークで、全ての不動産業者が共有できる情報となります。

その結果、裁判所の情報を基に行動する訪問業者も、他の不動産業者へ任意売却を依頼中の方に対し、わざわざ手間暇かけて訪ね歩くことは少なくなります。

中には任意売却の依頼中でも、調べもせずに訪問を重ねる業者も存在するかもしれませんが、その際は依頼中の不動産業者名をハッキリ伝え、今後の訪問をお断りすることで対処できます。

競売回避へ最後のチャンス

 訪問業者は競売が開始された不動産の所有者が任意売却をスタートしているか? 任意売却をスタートしていないか?のどちらかで訪問先を選定しています。

そのため、金融機関が競売を開始したならば、速やかに任意売却をスタートすることで、突然の見知らぬ業者の訪問を阻止できます。

任意売却での取引は、競売と比較しても精神的な負担を軽減できますので、結果的に競売回避に向けた行動が訪問業者の阻止につながります。

競売の開始前と競売の開始後を比較すると、競売の開始後に任意売却を成立させるには、かなり困難な状況であることは間違いありません。

それでも競売を回避の可能性は、まだ残されていますので、決してあきらめずにご相談下さい。

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