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住宅ローンが苦しい方へ解決策を専門家が詳しく説明
住宅ローンが苦しいと感じたとき、その家に住み続けたいのであれば、どのように行動するべきか?
また、やりがちなNG行動についても事前に分かれば、その後の対処も適切な判断ができます。
住宅ローンは収入と支出のバランスが崩れれば、途端に家計は火の車です。
間違った対応で後悔しないよう、住宅ローンの返済が苦しいときの対処法をFP&不動産コンサルの有資格者が解説します。
即実行すること
まずは以下に挙げた3点を検討してください。
生活状況が苦しい中で少しでも改善できれば、やり繰りが楽になります。
1.支出を減らす
家計の見直しで無駄や我慢できる支出を洗い出し、徹底的に支出を減らす。
効果が大きいのは保険の見直しやスマートフォンの通信費です。
民間の保険会社から共済への変更、FPの立場から見ても効果大です。
更にスマートフォンは格安SIMを検討してみましょう。
思いのほか支出の削減ができるケースもあります。
2.収入を増やす
夫のみの収入から、妻も働き家計を支える、又は副業や残業、休日出勤等で収入を増やす。
本業での収入が増えない限り、何か他に収入減が無ければ収入増は見込めません。
何か得意なことでプラスαの収入ができると、気分も変わってきます。
IT関係の方であれば、ランサーズやクラウドワークスなども候補の一つです。
ただし、休みなく働けば体調不良の原因にもなります。
無理な労働を続ければ本末転倒となってしまいますので注意しましょう。
3.住宅ローンを借換える
現在の住宅ローンの金利が高い場合、他の金融機関への借換えで現在の返済額がグンと下がる可能性もあります。
それなりに費用が掛かりますので、借換えの諸経費を含めた総額で検討する必要がありますので候補となる金融機関に相談してみましょう。
以上の3つとなります。
家計の見直しは最重要課題
3.住宅ローンを借換えるが可能な方は検討する価値が大きいでしょう。
問題は1.支出を減らすと2.収入を増やすですが、どちらも生活するうえでは、かなり無理が必要なことも。
また、既に実践済みで、もうこれ以上は難しいかもしれません。
そもそも楽ではない生活から、更に支出を減らしたり、収入を増やすことは簡単ではありません。
住宅ローンが苦しい状況を冷静に受け止めると、その家はあなたにとって不釣り合いな家になっているのかもしれません。
この他にリスケジュールという方法もありますが、一時的に返済額を減らすだけの措置です。
そのため、収入が減少し回復の見込みが無ければ、根本的な解決にはつながりません。
住宅ローンが苦しい原因
新築を頭金¥0で購入や年収の30%位を返済に充てている等、社会保障費が高騰している状況を考えると、かなり無理をして購入したと思えるかもしれません。
財務省より発表された令和4年度の国民負担率は、なんと47.5%と発表されました。
国民負担率とはざっくりと申しまして所得に対する税金と社会保障費の割合です。
ほぼ5割近くとなり「五公五民」などと揶揄されているくらいです。
また、リストラによる転職や収入の減少等、景気に左右されている方も多くいらっしゃいます。
今、現実問題として考えなければならないのは、収入は増えるよりも、インフレなども加味すると下がることを想定して生活の基盤を整える必要があります。
実質的に手取収入は減る算段で考える
変動金利も先々は不明
住宅ローンを変動金利で借りている場合も不安は尽きません。
空前の低金利ですが、下がり切ったその先は多少でも上がる可能性は無いのでしょうか?
もし、この先、少しでも金利が上昇した場合、耐えるだけの余力があるかを考えてみて下さい。
現状で住宅ローンの返済が苦しければ、もはや破綻寸前と言えるでしょう。
金利の上昇はかなりの負担増
返済比率30%は年収ベース
住宅ローンを借りる際、年収の30%を返済に充てている家庭も珍しくありません。
しかし、年収の30%で手取額の30%ではありません。
実際の手取額から見ると、優に35%を超えてしまうことも!。
やっぱり、生活が厳しいので返済額を減らしたい・・・という訳にもいきません。
ここが一番の問題なのです。
そうなると前述した通り、やはり不釣り合いな家が、家計の重荷になっていることは明白です。
現在の家は手放すのが根本的な解決策と言えるでしょう。
住宅ローンが苦しいときの間違いパターン
住宅ローンの返済が苦しいいものの、手放すことには抵抗があります。
それでは、賃貸物件にして賃料を住宅ローンの返済に充て、何とかやり繰りしようと考える方も、少数ながらいらっしゃいます。
戻れる実家等があれば別ですが、ご自身は住む家を確保しなければなりません。
結局は賃貸住宅を借りて住むことになり、家賃と住宅ローンの返済とで二重払いが必要です。
それでも、賃料収入がある限り、何とかなるかもしれません。
しかし、入居者が退去し、次の入居者に備えリフォーム費用の捻出もあります。
その間の住宅ローンの返済ができなくなれば、結局は問題を先送りしただけとなってしまいます。
銀行との住宅ローン貸出条件は別にして、賃貸に出すこと自体はご本人の自由ですが、返済が楽にならなければ、固定資産税の納付にも苦労すると思います。
賃貸にしても返済は楽ではない
思うように退去してくれない
自宅を賃貸住宅として貸出した際、一番の問題は手放すことを決断したとき、賃借人の存在が問題となります。
売却するから賃借人に対して退去して下さいとお願いし『ハイ! 分かりました』と簡単に出てくれることは通常ありません。
大家の都合で素直に出て行く賃借人は、極めて少ないと思って下さい。
要するに、賃借人は簡単には明渡してはくれません。
もちろん多額の立退き費用を用意できれば・・・。
住宅ローンの返済が苦しく、手放す方が多額の現金を用立てるのは困難です。
自宅を賃貸にするのは返済に余裕のあるとき
投資物件は価格面で劣る
その上で、どうしても売却が必要ならば、退去してもらうことは諦め、賃借人付きのまま販売することになります。
いわゆる投資物件のオーナーチェンジです。
そして、買主は購入しても住むことができないため、投資家が収益を目当ての購入となります。
それなりの利回りが確保されなければ、売れません。
単身者向けのワンルームマンション等は除き、同じ不動産が空室の場合と賃貸中の場合を比較すると、購入後は入居できる空家に価格では軍配が上がります。
つまり、自宅を売却するときに、空家で売るのと賃貸物件として売るのでは、賃貸物件の方が安くなってしまいます。
住宅ローンの残債次第では、売却しても完済できないこともあります。
従いまして、住宅ローンの返済が苦しくなり、賃貸に出すことは、むしろマイナスに作用してしまいます。
住宅ローンの返済を続けたい方は価格査定で再考
住宅ローンの返済が苦しいけれど、やはり慣れ親しんだ自宅に住み続けたいならば、一度、自宅の価格査定を行うことをお勧めします。
現在の自宅が、どの程度の価格で売却できるのか?
残りの住宅ローンを無理して返済するほどの価値が本当にあるか?
見つめなおす機会にもなるからです。
住宅ローンが苦しいと感じ、売却すれば住宅ローンを完済できるならば、無理な返済を続けるよりも、今の家に見切りをつけることも選択肢の一つです。
賃貸、又は買換えで自分に相応しい家に住替えれば、住宅ローンの苦しみから解放されます。
住宅ローンの返済が苦しく、もう滞納寸前の方は、無理な返済をストップし、任意売却という方法で自宅を売却することもできますので、詳しくはご相談下さい。