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任意売却業者との信頼関係は重要!疑問があれば即質問を
任意売却を他業者へ依頼中の方(すでに任意売却を開始)からも、意外と相談がくるものです。
相談者にしてみれば、任意売却が進行中なので色々と心配なこともあります。
内容は相談者からの一方的な話なので、一概には判断できませんが、中には任意売却業者の対応が酷いと感じたりもしますが、実際はごく稀です。
それでも任意売却中に他業者へ、わざわざ相談してくるのは、それなりに理由がある訳です。
しかし、大抵の相談者が依頼業者に対して、疑問や不安になっていることを直接聞かず、「インターネット上の情報と何か違う・・・」というだけで、疑心暗鬼になり相談してくるようです。
この記事は、任意売却に精通する現役のFP&不動産コンサルの有資格者が「任意売却業者の信頼関係と疑問があれば質問することの重要性」について解説します。
任意売却中は不安から信頼関係を損ねることも
依頼者が不安になる要因の一つに、任意売却を依頼した業者からの連絡が少ないことがあります。
また、任意売却に時間が掛かっている場合、不安に陥ってしまうなども挙げられます。
それでも、実際は依頼した業者が少し説明が足りなかったり、あとちょっと連絡の頻度を上げれば依頼者も納得できる程度のことがほとんどです。
この様な状況の相談は、安心して頂けるのであれば当事務所としては一向に構いません。
ところが、相談者の中には一癖も二癖もあるような方がいらっしゃいます。
信用ならない相談者も存在する!
依頼業者の苦情から始まる相談は逆に疑う
相談者が依頼業者に不信感を抱いている場合、相談者自身の状況を説明してもらい、こちら(当事務所)の意見を聞くといった流れが自然とできます。
多くの方が任意売却が初めてであり、どの様にして進んでいくのかも分かりません。
これが「普通なのか?・普通ではないのか?」の判断できないからです。
ところが、最初から依頼中である『業者が悪い!』『おかしい!』を主張し続ける相談者も中にはいます。
半信半疑ながら一通り話を伺い、そこまで不信感があるならば、現在の業者は断り変更するのか!?
一応、尋ねると『ハイ こちら(当事務所)へ依頼します!』となります。
当然ながら、相談から依頼となれば、こちらからも任意売却の準備のため、色々と質問も多くなるのですが・・・
何やら思わぬ返答が返ってきたりと、あまり良い展開は期待できません。
任意売却の依頼となれば詳細な質問も必要
重要な事実は伏せて相談
電話相談であれば、お会いする日程の調整も必要で、当日に準備して頂きたい書類等も案内いたします。
任意売却を迅速に進めるため、依頼者には金銭的な負担を掛けないように協力はしてもらいます。
その際、『今までの業者はこの様な指示は無かった!』などと言いだし、こちらの対応に不満を表します。
困ったケースでは不動産の権利証(電子化後は登記識別情報)を用意してもらいたかったのですが、妙に不審がる始末。
任意売却は不動産の売買のため、必要となるので事前に確認するのは当然のことです。
釈然としないまま、その後も話を聞いていくと、あえて隠していることがボロボロと出てくることも。
挙句の果てに『実は依頼業者を変更するのは3度目です・・・』ということもありました。
相談者の立場からすれば、当事務所のことも信用していないのでしょう。
任意売却業者としては力量不足を認めつつも、依頼を受けずにホッとすることもあります。
信頼してくれる依頼者に注力したいのが本音
信頼しないのは希望が叶わない不満の表れ
任意売却は不動産の所有者の意向もありますが、金融機関等の債権者との交渉が必然です。
依頼者が望んでも思うようにならないこともあります。
そのため、現実を受け入れることができずに、要望を成し遂げられない任意売却業者に不信感を持ってしまうのだと思います。
理由としての多くは、以下の点が挙げられます。
〈依頼者の不満要因〉
- 競売の時期とも関わるため、早く売りたいのに債権者が値下げを認めない
- 想像していたよりも安くなる
- 引越し費用がもらえない
様々な要因が考えられます。
また、「連帯保証人に迷惑を掛けないで、任意売却を進めて欲しい・・・」など、そもそも無理な要求もあります。
任意売却業者として、希望を叶えてあげたいのは事実です。
しかし、希望が叶わない限り信用されなければ、任意売却業者も「何か重大な事実を隠していないか!?」
「この相談者の依頼を受けて大丈夫か!?」
判断に迷う部分も出てきてしまいます。
そもそも任意売却の優る点は、競売と比較して精神的負担が少ないことです。
それ以上の期待は、望めないのが現実です。
任意売却は競売より精神的な負担が軽減できる
信用できない依頼者の任意売却は困難
任意売却は、依頼者と任意売却業者との2者でまとまる話ではありません。
必ずや買手も必要で、対象不動産が戸建やマンションであれば、買手の住宅ローン担当者や司法書士の手配、その他、買手を探した不動産業者もいたりもします。
税金の滞納もあれば、もっと多くの人が関わることも珍しくありません。
たくさんの人が携わり、ようやく任意売却が成立します。
何か重要な事実を隠し、そのことが原因で任意売却が失敗すれば、大勢が迷惑します。
任意売却業者はトラブルを未然に防ぎ、安心して任意売却の取引を終えられるよう心掛けて対応しています。
従いまして、「信用できない依頼者の任意売却は、お断りせざるを得ない」のが実情です。
任意売却を依頼する場合、任意売却業者はあなたの味方です。
不都合があっても伝えてしまえば、不思議と落ち着けるものです。
是非とも信用して気を楽にしてから、任意売却に取組んで下さい。
言いにくいことは先に伝えてしまう!
任意売却の分からないは、とにかく聞いてみる!
任意売却を2度、3度経験する方は極めて少ないでしょう。
言ってしまえば、任意売却は最初で最後となる方がほとんで、初めてのことになります。
当然ながら、分からないことばかりです。
インターネットで情報を検索しながら、何となく理解していると思います。
また、難しい言葉も多く並べられ、単語として調べても自身の状況と関連しているのかどうかも、ハッキリとは分かりません。
信頼して依頼した任意売却業者へは、遠慮することなく不明な点は聞くことです。
依頼者が疑問を持ちながら任意売却を進めるのも、任意売却業者としても、あまり気持ちの良いものではありません。
お互いのために疑問点は早めに解消する
寄せ集めの情報では分からないことも
任意売却業者に質問すれば、すぐ分かることでも「インターネット上の情報を寄せ集めると全く違う答え」となってしまうこともあります。
まだ、記憶に新しい例では『新型コロナウィルスの影響で収入が減ってしまった!』このような方は大勢いて、住宅ローンの返済に支障をきたしているとします。
インターネットで検索すると『金融機関にまずは相談しましょう』的な結果が多く表示されます。
しかし、住宅ローンが払えなくなってしまった方が金融機関に相談して、何とかなることは、まずありません。
金融機関に相談して対応してもらえるのは、一時的に返済額を減額する等の措置で、リスケジュールと呼ばれる元々あった対処法です。
『収入が減ったので、コロナが落ち着くまで返済ができません・・・』と金融機関に相談したところで話になりません。
それでも、相談してみて初めて返済がストップしてしまうのは、ダメなことが分かります。
ネット上の情報で素人判断は危険
任意売却は分からないことだらけ
任意売却についても、やはり同じで人それぞれ状況も異なり、インターネットで調べてるだけでは答えは見つかりにくいものです。
そして、任意売却が有効と考えるときは、ご自身で選んだ業者へ依頼しなければなりません。
必ずどこかのタイミングで、任意売却について詳しく聞く場面が訪れます。
それが早いか遅いかで、任意売却をある程度落ち着いて進めることが『できる・できない』の分かれ目にもなります。
任意売却で分からないことがあれば『すぐに聞いてみる』たったこれだけです。
今、何をすべきかも判断できるようになります。
不安ながらも『分からない』を後回しにしていると、時間があれば対処できた問題も諦める事態にもなりかねません。
〈住宅ローンの分からない例〉
- 住宅ローンの返済に不安を感じている
- 住宅ローンの返済が遅れ遅れになっている
- 住宅ローンが来月から返済できない
- 住宅ローンのボーナス返済ができない
上記のように住宅ローンの返済1つとっても、このままだと、どうなるのか?
様々な「分からない」があると思います。
実際、任意売却が必要なのか?
聞いてみないと分かりません。
そもそも任意売却が不要で、任意売却業者が相談を受ける内容ではないかもしれません。
それでも相談を勧めるには、理由があります。
〈任意売却業者に相談する理由〉
- 任意売却業者は相談無料
- 状況を理解できる
- 任意売却業者の質も分かるようになる
1 任意売却業者は相談無料
単純に費用が必要なのか?
誰でも気になると思います。
無料であれば、ある程度は気軽に相談できます。
相談してみて、何だか分からずに終わってしまうことも、あるかもしれません。
それは、それとして、また別の業者に相談してみれば済むことです。
任意売却業者はインターネットで検索すると数多くヒットするので、相談先に困ることはありません。
任意売却業者はかなり的確な判断が可能!
2 状況を理解できる
とにかく、分からなければ相談することで、ご自身の置かれている状況が任意売却業者は判断できます。
例えば、住宅ローンの返済が止まっていれば、その回数が1回目なのか4回目なのかでも、その後の行動は変わってきます。
早めに状況を見極めることで、「複数の選択肢が残されている可能性」もあります。
逆に状況の見極めが遅ければ、もう競売を回避することは困難で、任意売却の時間も残されていないとなってしまいます。
不安を煽るようなことを書いてしまいましたが、全くもって任意売却など不要かもしれません。
しかし、ご自身で分からなければ、やはり分かる者に聞く。
どちらにしても、答えが早く分かれば、それに越したことはありません。
状況の判断で早すぎることはない
3 任意売却業者の質も分かるようになる
当たり前かもしれませんが、任意売却業者にも質の良し悪しがあります。
相談者が判断をするのは、簡単ではありません。
しかし、実際の相談を重ねるうちに、何となく『こんなこと言ってるけど怪しいなぁ』と感じるようにもなってきます。
また、ホームページを見ているだけでも、都合のいい事例がばかりが掲載され、自身のケースには該当しない!と自然に分かります。
つまり、何度か相談することで、任意売却業者の目利きも、ある程度は可能になってくるのです。
そして、実際に任意売却が必要となれば、業者選びに失敗は許されません。
チョット聞いていみるうちに、疑問もたくさん湧いてきます。
たくさんの疑問に答えてくれれば、その業者はあなたにとって頼りになる存在です。
任意売却を依頼する場合、1社にしか相談しないで依頼される方は稀で、少なくても2社~3社には相談されています。
何か分からなければ、とにかく聞いてみる、そうすることで任意売却業者を見る目も自然と養われてきます。
失敗しない任意売却は、あなたのチョット聞いてみるから始まります。
分からなければ聞くは任意売却にとって非常に重要