任意売却を決断するのは、簡単なことではありません。
全てにおいて、分からないことばかりで、インターネットで検索すると情報はたくさん見つかるけれど、解説しているのは初めて見る名前の業者ばかりです。
そもそも任意売却は不動産業(宅地建物取引業)の免許が無ければ取引できないことを知らないのが普通です。
任意売却は不動産業者が扱うため、一般的には不動産と聞けば、日本を代表するような旧財閥系の大手不動産業者や都市部であれば、鉄道系の不動産業者を連想するでしょう。
しかし、インターネット上で目にする任意売却の専門業者は、不動産業者としては知名度もありません。
大変重要な局面で、任意売却という大仕事を依頼するに値する不動産業者なのか?
疑問に感じても不思議ではありません。
任意売却の専門業者とそれ以外で分けてみる
任意売却を依頼する場合、どこかの不動産業者へ依頼しなければなりません。
そうなると、選択肢は任意売却専門業者と任意売却専門ではない業者の2択のみです。
前者か後者、どちらかを選ぶしかありません。
不安な方は、チョット視点を変えてみてはいかがでしょう。
例えば、あなたが転勤で良く知らない土地に越してきたとします。
越してきて早々に、熱っぽく風邪のような症状が出て、病院に行くことを想像して下さい。
この時、眼科に行くでしょうか?
また、子供が転倒して足にケガをした場合、骨折も考えられるため、やはり医者に診てもらうとしたら、産婦人科には行かないと思います。
やはり風邪であれば内科だったり、ケガであれば整形外科なり、ある程度は専門の医者に診てもらいたいと考えます。
だからといって、有名な大学病院や大きな総合病院しか選択肢にないでしょうか?
おそらく、近所で開業しているクリニックに行くことへ、抵抗は無いでしょう。
よく知らないクリニックでも、専門の診療科目であれば安心できます。
任意売却業者は近所には無いと思いますが、これと似た傾向にあります。
任意売却の専門業者は精通していて当然
任意売却は専門業者ではなくても、不動産業者であれば取引は(とりあえず)可能です。
そのため、色々な不動産業者の会社概要を見ると、取扱業務に任意売却も掲載されていることも珍しくありません。
実際は、任意売却の依頼があれば対応しますよ程度のことで、主業務ではありません。
任意売却が単なる不動産取引の1つと割り切れるならば、どこの不動産業者へ依頼しても構わないと思います。
しかし、任意売却が一般的な不動産取引とは異なり、専門知識や経験を積んだ者に依頼したいと考えるならば、やはり任意売却の専門業者へ依頼するしかありません。
任意売却の専門業者は質問の答えも大きく違う
既に金融機関から競売の申立てをされてしまい、相談時に『時間はどれ位残されていますか?』と質問したら、任意売却専門業者ならば、どの様な答えが返ってくるでしょうか?
任意売却専門業者の答えは『一度、裁判所へ進行状況を確認しないと現時点では何とも言えません。』と答えると思います。
相談者からすれば『大体〇〇月頃ですね~』と答えてもらえば参考になりますが、競売に関しては、裁判所により進み具合も異なり、事件番号でその都度確認しなければ、専門業者でも詳しいことは分かりません。
相談者としては、1番知りたいことかもしれませんが、こういった質問でもハッキリ違いが出てしまいます。
任意売却の専門業者は近所に無くても相談可能
家の近所に任意売却の専門業者があるのは、都市部にお住まいの方に限られます。
そのため、近所に任意売却の専門業者が無ければ、任意売却が難しいのかというと、そうではありません。
まずは、電話やメール、最近ではLINEでも相談はできます。
任意売却の相談は、その時点での状況が重要であり、決して対面でなければできない相談ではありません。
依頼する・しないを決める前に、相談してから判断すれば十分です。
任意売却の電話相談は、10分・15分で終わることは、ほぼありません。
真剣な相談であれば、軽く30分~1時間は過ぎてしまいます。
逆にそれだけ時間を掛けてでも相談してしまうのは、相談相手として相応しいと感じているからだと思います。
任意売却が必要な状況は、普通であれば見ず知らずの第三者に打明けられる内容ではありません。
思い切って相談してみたら、何だか頼りない返答ばかりとなれば、1時間も相談なんてことにはならず、すぐにでも電話を切りたくなります。
相談先の任意売却業者が安心できなければ、依頼する気には当然なりません。
何はともあれ相談して頼りになると感じれば、任意売却を依頼、相談時に不安を感じるならば、他業者へ相談してみれば済むことです。
言葉で説明するのは難しいのですが、やはり相談先の担当者との相性もありますので、結局は数社に相談すれば、ここに依頼しようとなります。
相談自体は何も難しいことはありません。
迷っているより、まずは思い切って電話してみましょう。