任意売却歴15年の知見がつまった

コラム
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一人親方の退職金が大幅ダウンで老後破綻も

 自分の腕一本でやっていける職人の世界では、親方である自分が辞めない限り、定年はありません。

特に日本の建設現場では大規模なビルやマンションでも、個々の職人に支えられ成り立っています。

一人親方と呼ばれている方や、数人の職人を抱え小規模ながら経営者の顔を持つ親方もいます。

収入が多ければ高額の住宅ローンも

 この様な方が住宅ローンを借りる場合、自営業者、または法人の代表者と見られ、金融機関の目は一般のサラリーマンと比較して厳しい評価をされがちです。

しかし、実態は小規模ながらも経営者なので、収入もそれなりにあり金融機関によっては、かなり高額の住宅ローンも借りることができます。

実際に職人として働ける年齢は?

 冒頭で職人に定年は無いと書きましたが、80才前後の職人が建設現場で工事に携わっているというのは、あまり想像できないと思います。

同じ建設現場でも交通誘導をされている高齢の方は比較的よく見かけますが・・・。

仕事の依頼は元請けから要請があり、下請けとして現場に入ります。

直接依頼主から仕事が入る訳では無く、元請けと親方とのつながりで仕事をこなしているような感じになります。

定年は無くても、やはり加齢による体力の限界はあるため、仕事を回す元請けも現場で事故があってはと不安になります。

住宅ローンの完済年齢は80才前後

 住宅ローンの完済年齢の上限は、金融機関によってバラつきはありますが概ね80才前後です。

80才まで現役で職人を続けられる人は限られています。

現役時代は稼ぎも多く、その稼ぎに合わせて高額の住宅ローンを借りていても、返済も苦にならずに済んだことでしょう。

しかし、仕事が思うようにできなくなれば、一転して住宅ローンの返済はおろか、日々の生活も危うい状況に陥ります。

望みは一人親方の退職金制度

 いつかやってくる現場を去る日のために、一人親方でも加入できる、政府の作った建設業退職金共済(建退共)という退職金制度があります。

一人親方でも月々の掛け金を払えば、退職金が受取れる仕組みで、老後を迎えるための貴重な収入です。

今までは、きちんと掛け金を払い続けていれば、非常に有利な退職金制度(東京土建の例を参考)でした。

2020年9月までは、30年掛け金を払った試算では約505万円、40年で約812万円となっています。

東京土建(旧サイト)2020年加入のご案内

しかし、2020年10月以降の試算では運用利回りが大幅に低下し、30年で約300万円、40年で約426万円となりました。

東京土建パンフレット2021年春より抜粋

【建設業退職金共済(建退共)の試算例】

2020年9月までの試算

 30年 約505万円

 40年 約812万円

2020年10月以降の試算

 30年 約300万円

 40年 約426万円

 2020年9月までの試算では、それなりの金額となりますが、今後はゆとりを考えられるような金額でないのは明らかです。

まさに昨今の低金利政策の弊害と言わざるを得ないでしょう。

当然、運用利率の見直しもありますが、誰にも将来を予測することはできません。

例えば、この退職金で住宅ローンを完済、日常生活は年金で足りれば夫婦二人で暮らしていけるかもしれません。

ところが退職金だけでは、住宅ローンを完済できずに、返済があと数年残ってしまったら・・・

ささやかな老後ですら、やっていけるのか疑問です。

現役時代は稼いでいたとしても、一線を退いた後の住宅ローンはリスクの高い存在となり非常に厄介です。

返済の目途が立たないときは!?

親族間売買も一つの策

 現役時代とは違い、老後の返済に不安がある場合はどうしたらいいでしょうか?

高額な住宅ローンを組んで建てた家は、手狭とは反対に広すぎる場合もあります。

資金調達の面でも簡単ではないのですが、息子夫婦や娘夫婦に購入してもらい、同居という手段もあります。

頼れる身内もいなければ、非常に残念ではありますが早々に手放し、負担の少ない生活へ切り替えるのが、結果的には生活がとても楽になります。

自宅に固執しすぎるのは危険

 生活に合わせ住む家も変えていくことは、これから老後を迎える方にとって自然な流れで珍しいことではありません。

むしろ、現在の自宅に執着し無理な生活を続けてしまえば、老後破綻の原因となってしまいます。

空き家が増えているこの時代に、住宅ローンで老後破綻は避けたいものです。

老後破綻を回避するならば、できれば返済可能な現役のうちにご相談下さい。

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